第7回JPC関西オンラインサロン(2023年3月22日)の開催報告
2023年3月23日
NPO法人日本フォトニクス協議会 JPC関西
Japan Photonics Council KANSAI (JPCK)
第7回JPC関西オンラインサロン 開催報告
~ 高出力レーザの波長変換とその応用~
【開催概要】
■日時:2023年3月22日(水)14:30~16:15
■方法:Zoomによるオンライン形式
■主催:特定非営利活動法人日本フォトニクス協議会 JPC関西
【プログラム】
◆講演(60分)「高出力レーザの波長変換とその応用」
栗村 直 氏 (国立研究開発法人 物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点
光機能分野 光学単結晶グループ 主幹研究員)
◆質疑応答(20分)
◆法人会員紹介コーナ(10分)
西沖 達也 氏 (MFオプテックス株式会社 管理部企画課)
【総括】
JPC関西2022年度最後の講演として、講師を含めて22名の方にご参加を頂き、Zoomによるオンラインサロンを開催しました。今回、材料およびデバイスの双方にご見識をお持ちの栗村先生にお越し頂き、擬似位相整合(QPM)デバイスによる高出力レーザの波長変換とその応用についてご講演をして頂きました。
ご講演では、波長変換の高効率化において最も重要な課題である発熱に対して、結晶組成の最適化、不純物低減、分極反転条件の最適化、更にS/V比(表面積/体積比)を基にしたデバイス構造の最適化と四面排熱モジュールの開発など多くの観点からアプローチを進め、世界最高の高効率グリーン光の発生が達成された経緯が紹介されました。
発熱による性能低下の問題は、波長変換技術に限らず、多くの技術に共通する問題であり、この講演で紹介されたアプローチ(詳細な分析と仮説、更に検証)は、参加された方々に発熱問題解決の為の大きなアドバイスを頂いたものと感謝しております。
▲栗村 直 氏 (国立研究開発法人 物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 光機能分野 光学単結晶グループ 主幹研究員)
ご講演後は、温厚な栗村先生のお人柄から、和やかな質疑応答が行われ、参加された方々にも大変理解しやすい意見交換の場がもたれたのではないでしょうか。
最後になりましたが、非常にご多忙の中、講演をご快諾頂きました講師の栗村先生に深く感謝を申し上げます。また活発なご質問やご意見を頂きました参加者の皆様には厚く御礼申し上げます。
▲法人会員紹介コーナ:西沖 達也 氏(MFオプテックス株式会社 管理部企画課)
以上